抜粋記事
ぬいぐるみ 「きせかえミントぬいぐるみ」
区分 : 通常生産品
発売日 : 2003年 12月 19日
定価 : 13,440円(税込)
製品公式サイト : なし

“着ぐるみ好き”というキャラクター性を活かした着せかえ可能なぬいぐるみです。
“ぬいぐるみ”に加え、“ミントさん”という2大条件を兼ね備えているため、これが発売されると知った時には正直それまでに感じた事のない感動を覚えたのを、ボンヤリとですが記憶しています。

この商品は“GALAXY ANGEL Moonlit Lovers”がPS2へ移植され、3作目のEternal Loversの発売までの間にあたるProject G.A.最盛期のグッズラッシュの1つとして発売されたものとなります。
( ´д`)今でこそ沈静化していますが、当時は高額商品の連発が凄かったですな……。
しかもただ高額なだけならともかく、変に奇抜なものが多かったので本当に売れてるのかと心配になるような状態が続いていましたし……。まぁ、でも少なくとも活気があったという点では良かったと思いますよ。
あの当時の勢いならともかく、今のブロッコリーではおそらく体力不足で出せないんじゃないですかね、これは。


( ・ω・)現在ウチには発売日に買った1体と昨年の末頃に急遽入手した1体の、合計2体のミントさんがいます。

写真左側が前者、右側が後者のミントさんですね。
古い方の箱は、写真左奥に写っている外したドアの裏側に畳んで収納してあります。

購入日が2年近く開いているため、しつない色褪せたりする等だいぶ草臥(くたび)れてきているのが見て取れます。
今回は保存用の方はあまり汚したくないので、基本的に室内観賞用の方を見ていく事にします。
ちょっと汚れとかあったりする点はご了承くださいませ。

さて、それでは中身をみていきましょうか。
包装外観
ぬいぐるみが入っている箱は結構大きく、重さは1450gありました。
畳んでしまってあった古い室内展示用ミントさんの箱を測定してみましたので、参考までにどうぞ。

ひっくり返すとこう。
長さについては同じなのでこちらは記載していません。

下側に開いてる四角い穴はのぞき窓で、ここから袋にしまわれたミントさんが顔を覗かせています。
画像の方には書き忘れていましたが、横200mm×高さ150mmと、丁度目とその上下一帯が覗けるくらいですね。
ビニール等でふさがれている訳ではなく、外から中のぬいぐるみに触れられるので質感を確かめる事もできます。

内部はこんな感じ。
こちらは保存用のパッケージです。

箱の真ん中にコの字型の敷居が設けられていて、箱の窓がある側に袋に包まれたミントさんが。
奥側の方に追加衣装が同じくビニールにくるまれて収納されています。
中央の敷居はただ上から嵌(は)め込まれているだけなので、ずらしたり撤去したりする事が可能です。

取り扱いに注意しなければいけない点としては、“袋を丁寧に扱う事”でしょうかね。
ミントさんや追加衣装が収められているビニール袋は薄く、ちょっと強い衝撃を加えると簡単に破けてしまいます。
食品用ラップフィルムと似たような薄さを想像して戴ければ良いかと思います。大体それと一緒の厚さです。
ぬいぐるみの側面側に袋の口があり、真ん中を1ヶ所セロハンテープで留めてあるのですが、これを外すのが結構大変でしてね。ちょっとでも亀裂が入るともうそこからいとも簡単に袋はビリビリに散ってしまうので、付属品もしっかり保存しておきたいという人は細心の注意を払う必要があります。

(;´Д`)ウチでは室内展示用の方のビニールはもうズタズタになってしまったので処分しちゃいましたよ……。
だからこそ、こっちのやつについてはそーっと扱おうと心に決めてます。
壊したらもう手に入らないかもしれませんからねぇ。

セット内容
箱の中に入っているのは下のリストの通りです。

基本的にはエンジェル体制服、サンタ服、ニワトリ着ぐるみの3点のセットと言う事になります。

題目に“充実の”とか書いてありますが、3種類ではとても充実とは言えないような気もします。
最低限私服を1着、理想を言えば四季折々の衣装程度は入れて欲しかったですね。
あと、着ぐるみが1種類しかないのも残念と言えば残念な点でしょうか。
せめて市販の着せかえ人形みたいに、別売で“追加衣装パッケージ”でも出してくれればな……とか思うのですが、体力の無くなったブロッコリーでは期待できそうもありませんね。
(´・ω・`)裁縫とかできれば作ったりもできるのでしょうけどねぇ。残念。

……まぁ、気を取り直して衣装の外観でも見ていきましょう。
制服以外の衣装のこんな感じです。
まずはサンタ服から。

左側から服に帽子、一番右の細々としたものは白い輪っかが“腕輪”で赤いヤツが靴です。
(・∀・)基本の制服と違ってラメ部分やフェルトを貼り付けた部分が無いので汚れてもすぐに洗濯できますね。
……と、着せておくのには良い条件の衣装なのですが、何分着せておける時期が限られているのが難点でしょうか。
12月下旬のクリスマスシーズンしか着せておけないので、あまり汚れる事が無くて結果的に洗濯しやすい構造も意味がないんですよね。

次にニワトリのぬいぐるみです。

こちらはサンタ服よりももっと単純な構造でして、頭から被せるだけのまさに“着ぐるみ”といえる代物です。
中央左下の黄色い物は足にはめる“靴”ですね。
これはアニメ放送時に最初に着た着ぐるみで、ミントさんの着ぐるみ好きの代名詞とも言える衣装となります。

ただ……。

こんな感じで糸がほつれていたり、縫い目が粗くて疎らだったり、さらには布がうまく貼り合わされていなかったりする等作りの荒さが結構目立ちます。
サイズ的には良いのでしょうけど、こうも見た目が悪いと着けてはおけませんなぁ……。(´・ω・`)

ぬいぐるみ概要
この項では商品本体となる“ミントさんのぬいぐるみ”について見ていきます。

左側が室内展示用ミントさん、右側が保存用ミントさんです。
保存用については前項で書いたとおり“袋が脆(もろ)い”というのと、外の埃等で劣化するのを防ぐために今回は袋詰めされた状態のまま撮影しております。ご了承くださいませ。

こうして並べてみると、写真では分かりにくいかもしれませんが結構色がくすんできているのが目立ちます。
展示用の方は流石に2年間も外気に晒した状態ですから仕方ないのかもしれませんけどね。

これは靴の部分ですけど、写真上の方が黄色掛かっているのがわかりますでしょうか?
( ´д`)2度に渡る引越しや、埃等に晒されるという環境を経るとこうもくすんでしまうんですねぇ。
他にも金色のラメ部分がだいぶ剥がれていたりと、2年間の重みを感じさせるビンテージ感が出てきていますわ。

……ま、両者の比較についてはこの辺にしておくとして。
何か死体みたいですが、ひっくり返すとこんな感じです。

頭が結構大きいですよね。頭だけで高さ230mmくらいはあるんですよ。
全長が550mmですから、大体40%は頭部分という事になりますね。
残り60%で衣服の着せかえを行うことになりますから、結構その作業は大変になってきます。
どうせなら等身大で作れば良かったのに……ねぇ。

……あー、でもそれじゃ普通のドール系と変わらなくなっちゃうか。
こういうデフォルメした状態であるからこそ、この“着せかえぬいぐるみ”っていう概念が成り立つのかもしれませんな。
ブロッコリー自身がそこまで考えているかどうかは知りませんけどね。

その他の基本スペックについては以下の通りです。

・全長
 → 顔部分 
 → 胴体
 → 腕
 → 耳長
・目
 → 縦幅
 → 両間隔
・重量
: 545mm〜570mm(頭のアホ毛を立てた時と寝かせた時の計測差あり)
: 230mm〜255mm
: 315mm
: 130mm
: 100mm

: 75mm
: 60mm
: 442g

全体の質感
顔から足の先まで綿がしっかり詰め込まれており、ふかふかした手触りです。
ただ、うさみみ(ゲーム版設定だと寄生生物?)や髪の毛の内側、そして本当の耳には綿が入っておらず、ぺらぺらな状態になっています。この部分については下手に綿を入れるとプクッと浮き上がったような状態になりかねませんので、これはこれで良いのかもしれません。

後は……。
両目は刺繍ではなく、プラスチックのプリント板を接着剤か何かで貼り付けてあります。
これはるとひんやり硬いので、これ以降に発売された“ヴァレンタインパック”や“天使達の夏祭りパック”付属のぬいぐるみのように、刺繍にしておいて欲しかったですね……。
口や眉毛も貼り付けてある形なんですが、こちらはフェルト製のようです。
全体的に定価よりも安っぽい感じを醸し出しているのはこの辺りが影響しているのかもしれませんねぇ。

( ´∀`)っと、これくらいでしょうか。
基本的には“ぬいぐるみ”なのでそんなに書く事はありませんな。

着せかえについて
それではこの商品の一番の核となる“着せかえ機能”について見ていきたいと思います。

まず、これが基本形態“エンジェル隊制服”ですね。
着替えさせるためにはまずこれを全て脱がさなければならないのですが、腕の部分とかが結構ピッタリに作られているうえに生地が伸びない構造になっているため、少し力が必要になります。
順番としては、以下のような感じです。

制服取外し手順
 ・両手の手袋を外す

 ・フロントの大きなリボンがマジックテープで留められているのでそれを外す

 ・両腕を上着から引き抜いて上着を撤去

 ・両足の靴を撤去、これはそのまま引き抜くだけでO.K.

 ・青い服は肩からゴムで吊すような形で装着されているので、腕を通して外し、下から脱がす

 ・衣装に応じて、両ソックスも足から引き抜く(任意)

ちょっと手間取りますが、引っぺがすとこんな感じになります。

また制服に戻したいという時は、先程の手順の“脱がす”を“着せる”に置き換えて、逆順で作業してやれば元通りの制服姿に戻ります。上着の袖を通す時はちょっと親指部分をくにゃっと押し込むようにしてやらないと、袖口の部分で引っ掛かってしまいうまく通らないので慣れが必要かもね。
(`・ω・´)あと、通した際に押し込んだ親指部分に綿を戻してやる作業も忘れずに行いましょう。
変に潰れたような状態になっちゃって不格好になってしまいますからね。

ただ、無機物と言えどもぬいぐるみ好きな自分にとってはこういう“無理に押し込む”という作業が凄く苦痛で仕方ありませんよ。ぬいぐるみだけじゃなくて顔のあるもの全般にも言える事なんですけど、あり得ない方向へ曲げる行為とかって苛めに近いものがあるような気がしませんか?
他人を思いやる気持ち同様、なるべくならば丁寧に扱ってあげたいものですな。

……おっと、話が逸(そ)れましたな。
では次に“衣装を着せていく”という行程へと移りましょうか。
まずは“サンタ服”の方から着替えさせていきたいと思います。
手順は以下の通りです。

サンタクロース衣装 装着手順
 ・服の首部分に足を通し、そのままくぐらせる

 ・袖口部分から両腕を捻り出す

 ・両手、両足に腕輪と靴を嵌め込む/これはそんなに力は必要なし

 ・帽子を被せて完了

着せるとこんな感じになりますね。

制服よりも点数が少ないためか、これを着せたり脱がせたりするのは結構楽にできます。
服は首の部分よりも頭が大きいのでスカートを穿かせるようにしてやらないと入りません。
また、伸びるようには作られてはいないので、無理に引っ張ると生地が伸びきってしまうので注意が必要です。
袖口の部分だけは腕を通しやすいようにゴム系の素材が使われているようですけど、これも案外柔(やわ)なもので、ちょっと強く引っ張った状態を持続していると首周り同様にすぐに伸びきってしまいます。

着せかえの頻度としては年に1度程度でしょうからそんなにすぐにダメになる事もないとは思いますが、破損を防ぐという事で、念のため一つ一つの手順を慎重に行った方が良いかもしれません。

その多注意した方が良さそうな点は、靴が脱げやすいと言う事と、帽子がしっかり固定できないという点でしょうか。
靴の方は、履かせた時はしっかり奥まではまったような感触を得られるのですが、しばらく放置しておくとちょっとした衝撃からポロッと脱げて近くに転がっているなんて事もたまにあります。
帽子についても同様で、こちらは特に固定できるほど直径がない(うさみみが干渉したりする)ので風とかで飛ばないように注意しておくと良いでしょう。

では次に“にわとりの着ぐるみ”の着せかえです。
こちらは一番簡単でして、手順は以下のようになります。

ニワトリのクックちゃん着ぐるみ 装着手順
 ・着ぐるみ本体をミントさんに頭から被せる

 ・両足に靴をはめて完了

たったのこれだけ。本当に簡単ですね。

着ぐるみ本体は少し大きめに作られており、制服やサンタ服を着せたままでも十分着せる事ができます。
そのままスポッと被せればO.K.と言うものなので“着せかえ”とは言えないかもしれませんね。

全体のつくりですが、口の部分から丁度目を覗かせるような形になります。
最初、羽部分に手が入るのかな……?と思っていましたが、羽の付け根がうさみみの辺りに来るうえに羽は外から縫いつけてあって腕を差し込む事ができないようになっているので無理でした。
……ただ、驚いた事に鶏冠(とさか)なんかはヘナッと倒れたりせずにきちんと立てておけます。
その他、表地と裏地で違う布を使って貼り合わせた“2枚重ね”の構造になっている等、意外と作り込んであります。
目とかの縫い合わせは大雑把ですけど、一応細かい部分の気配りはできているみたいですね。

あと、座らせた時(立たせる事はできませんが……)に足が完全には隠れずにソックスが見えてしまいますが、見た目的にもそんなに変ではないのでこれは問題ないでしょう。
そしてこちらもサンタ服以上に靴が非常に脱げやすいという注意点付きなので飾る際には気を配っておきましょう。

着せかえについてはこんなところでしょうかね。

おまけ
(・ω・)実はこのぬいぐるみ、下着(かぼちゃぱんつ)まで完全に引っぺがす事が可能になっています。
……まぁ、だからどうしたっていう感じですけどね。

こんな感じですね。
写真ではちょっと判りにくいですが、脱がせるとゴムの跡がキッチリ残ってしまっていて何だか不格好になります。
また、ゴムの強度が悪いので脱がす時にグイッと広げるとそのまま伸びきってしまうという事態に遭遇してしまう事がありますので、衣装を洗濯したいって時以外は履かせたままの方が良いかもしれません。

あと普段はソックスに隠れていますが、左足にはタグがついています。

上 : 表側
下 : 裏側

(・∀・)ブロッコリーグッズによく見られる“中国製”ですね。
安い人件費使っているのに何でこんなに製品価格高いんだろ……?

総括
ここまで長々と見てきましたが、これで大体全てを調べ尽くしたのではないかと思います。
細かい部分の糸の解(ほつ)れや、刺繍ではなく単に布やプラスチック板を貼り合わせただけ等の“造形の甘さ”は確かに存在するものの、等身大とまではいかないまでも、それなりに存在感を醸し出せる大きさのこのぬいぐるみについて“どんなものなのか?”という事がおわかり戴けたのでしたら幸いです。
こういう商品の場合、特性上“欲しい”と思うかどうかは人それぞれですが、ぬいぐるみ好き+ミントさん支持者の立場から言わせてもらうと、是非部屋に飾っておきたい逸品ですよ。
ぬいぐるみに興味ない人やクオリティを求める人は“質に合わない暴利な金額の品”だけに怪訝に感じるでしょう。
……ですが、自分が好きな物のコンボで攻められたらもう後には引けなくなりますよ、ホント。(・∀・)ニヤニヤ

ところで、これまでの内容を見て“(・∀・)これは欲しいゼ!”と思われた方がいらっしゃいましたら、早めに手に入れて戴く事をオススメします。最近は生産から2年以上経っているためか非常に品薄でして、そのうえブロッコリー側が在庫一掃に躍起になって福引きの景品にされていた時期もありましたからね。

うーん、それにしても本当に趣味のストライクゾーンを正確に狙ってきたよなぁ、ブロッコリーも。
( ´Д`)今の経営力だとまず出せそうもないですし、良くやってくれたぜって感じですわ……。
あと保存用のぬいぐるみを手に入れる事ができたきっかけを作ってくれた閲覧者様にも感謝しないといけませんな。
いやはや、稀少なものを良く見つけてくださいましたよ。本当にありがとうございました。
※追記
現在は公式通販にて在庫品が放出されているようです。
これが売りきりたらもうおしまいって事ですね。

 
改訂記録
2007. 08. 25 : ページデザインを一新
2006. 03. 18 : 総括感想を追掲
2006. 03. 17 : おまけを追掲/ぬいぐるみの概要にスペックを加筆
2006. 03. 16 : 着せかえについて(後編)を追掲
2006. 03. 15 : 着せかえについて(前編)を追掲
2006. 03. 14 : 包装外観/ぬいぐるみの概要/全体の質感の3項を追掲
2006. 03. 13 : 初版掲載
 
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