抜粋記事
◇特別連載企画 USB接続型ワンセグチューナー性能比較(1) 「梱包と本体サイズ」
実際の機能比較に入る前にまずは製品がどんな感じか……って事で、販売されている製品の中身と同梱物のリストアップと、製品本体の大きさ等について見ていこうと思います。
付属品といった辺りの情報って意外と大事だったりするんですが、多くのレビューサイトではあまり扱われていないのが実情なんですよね。メーカーページでも名称を文字だけでサラっと書いてある程度ですし……。
それに徹底的に調べていくという目的もありますからね。アイオーデータ社からのモニタ要項には入っていませんが、カタログスペックよりももっと突っ込んだ紹介をしていきますよ。

あ、そうそう。今回は写真が主になります。
回線が遅いような環境では読み込みに多少時間がかかったり、通信設備によってはパケット料金が嵩(かさ)むかも可能性もありますが、そこはご了承願います。

製品外観

外箱はこんな感じですね。
バッファロー社の方は透明な部分があり、中の製品を実際に見る事ができます。
ただ、一部の店では空箱だけが置いてあって実際の製品はレジの奥……なんて事もありがちですから、これはあまりアドバンテージにはなりませんな。
大きさについては似たようなものですね。
厚みはほぼ一緒。高感度外部アンテナがある分、バッファロー社製の方が背が高いです。
裏面には機能紹介が書いてあり、その辺も両者に特に違いはありません。

強いて大きな違いを挙げるとすれば“色が違う”って事くらいですかねぇ。
……まぁ、その辺は会社のイメージカラーが使われているだけですけどね。

内容物概要
まずはバッファロー製の“DH-ONE/U2”から。

左の列を上から順番に、高感度アンテナ(俗称:位牌アンテナ)とUSB延長ケーブル。
下に敷いてあるのはマニュアルですね。
中央列は上から高感度アンテナ用吸盤と、チューナー本体、そしてインストールCD-ROMです。
右側の大きいものが外箱です。

箱の中身は折り曲げたボール紙で2層に分かれており、全面の外から見える部分にチューナーと高感度アンテナ、そして残りが奥に入っておりましたよ。
付属CDの中身はドライバと映像用コーデック、視聴用ソフトウェア(PCastTV for ワンセグ)のみが収録されており、ヘルプやpdfファイルといったデジタルデータによる説明書等は一切入ってはいませんでした。
使い方云々は全て一枚紙を折り曲げただけのマニュアルで何とかしろって事ですな。

では続いてアイオーデータ製の“GV-1SG/USB”の方です。

こちらも順に見ていきます。
まずは左列を上から、内容物確認等を記した必読書とインストールに使う説明書、USB延長ケーブルです。
中央列も上から、チューナー本体とセットアップ用CD-ROM。
で、右列が上から外箱とディスプレイ脇に装着するためのクリップですな。

先程のバッファロー製では1枚に纏まっていた説明書ですが、こちらは2枚に分かれています。
重要な但し書きや内容物チェック等に注目してもらいたいという意味からなのでしょうかね。
これは人によっては“見やすくていい”と言うかもしれませんが、自分としてはあまり良いとは感じませんね。
……というのも、保管しておくべきアイテムが増えてしまうっていうマイナス面があるからです。
箱に入れておけばまぁ問題はないんですが、ちょっとゴタゴタしていて散らかったところに置いてしまったりしたが最後、1枚だけ紛失してしまうとかいった事が起こらないとも限りません。
1枚に収まらないならば冊子にするという手もあるはず。
電子機器等によくある“注意書きの紙が数種類に渡って何枚も入っている”というのは必要な情報を探すのにも苦労しますから、なるべく避けてほしいですね。

うーん、あとは高感度アンテナの代わりにクリップが入っていたりする程度で、殆ど違いはありません。
それと両者に言える事ですが、PCからのノイズを多少なりともカットできるようなノイズ吸収アダプタみたいなものをつけてくれたりすると嬉しいんですけどね。
まぁでもコストアップになってしまうからそれは無理か……。

ま、全体像ついてはこんなところですか。

付属品詳細
全体を眺めた後は、付属品について一つ一つ細かく見ていこうと思います。
まずはバッファロー社のDH-ONE/U2(ちょいテレ)の方から……。
◇外付け高感度アンテナ
標準のロッドアンテナを外し、付け替えて使用するための外部アンテナです。
アンテナの長さは底の広がった部分も含めて140mm。
幅が10mmで、厚みが約4mmくらいです。
底の広がった部分には磁石が入っていて、鉄などの金属が使われている家具等に取り付けられます。

チューナーに繋ぐコードは結構長く、簡単に測った程度ですが約3mと数センチくらいありました。3mmと細く比較的柔らかいケーブルなので取り回しの自由は利くと思われます。

◇USB延長ケーブル
USB-Aオス⇔メスという、至って普通のケーブルです。
長さは端子部分まで含めて600mm。
太さは直径4mmです。

◇高感度アンテナ用吸盤
てっぺんに金属がついた吸盤です。
金属部分は磁石ではなく、くっついたりはしません。
金属部分の直径は22mm、吸盤の直径は取り付けていない平常時で40mmとなっています。
吸盤自体はそんなに強度はなく、気づくとはがれている場合があるので注意が必要です。

ちょいテレの付属品は以上ですね。
次はアイオーデータ社製、SEG CLIPの方を見てみましょう。
◇USB延長ケーブル
ちょいテレ同様、USB-Aオス⇔メスのケーブルです。
こちらは本体カラーと合わせてあり、全体が白色ですな。
長さは端子部分まで含めて575mm。
……微妙に短めですね。
◇固定用クリップ
本体にもスケルトン部分があるんですが、そこの素材と同じようなプラスチックでできたクリップです。
右下の円形部分にチューナー本体が入ります。
……が結構きつく、はめ込むには少し力がいるかも。
チューナーは前後どちらの向きでも刺さります。

サイズは横60mm×縦40mm×高さ25mm。
ちょっと大きいかな?

全開にするとこんな感じ。
一番端っこを測ると30mm開きます。
実際に挟める厚さは……、20mmくらいですかねぇ。

説明書やら外箱については省きましたが、付属品の紹介は以上です。
続いて肝心の本体の外観を比べてみたいと思います。

本体外観比較

見ればわかるでしょうけど、左からちょいテレ、SEG CLIP、そしてサイズ比較用の単3乾電池です。
SEG CLIP、パッと見ただけでも結構大きいですね。
白い部分だけでちょいテレがまるまる覆い隠せるくらいの大きさですよ。

寸法を数値的に見てみますと……。
◇バッファロー社 : DH-ONE/U2
 ・幅18mm×奥行58.6mm×厚さ8.5〜12.6mm ※アンテナ部を除く
 ・重量 12g
◇アイオーデータ社 : GV-1SG/USB
 ・幅30mm×奥行86mm×厚さ8.8〜13.5mm ※アンテナ部を除く
 ・重量 27g

一応横から見た状態とかを載せておきます。

……あ、ちなみにSEG CLIPの方はメーカーサイトにもあるようにスライド式コネクタなんですが、これがちょっとスライドさせにくいような形になっています。
本体中央にあるホネのような形をした部分がスライドスイッチにあたるんですけど、これを押してスライドさせるとコネクタが出たり収納されたりするという機構です。
でも、これを押した状態で動かすのがちょっと大変なんですよ。
爪を引っかけて押そうとするとホネの細くなる部分に爪が引っかかりますし、かといって指の腹でやろうとしても滑ってしまってなかなか動かせません。

結局あれこれやった結果、指の腹でスイッチ部分を押した状態で、後部のスケルトン部分を摘んで抜き差しするのが一番楽です。この辺のつくりはちょっと設計ミスなんじゃないかなと思いますね。

アンテナ比較
受信感度に大きく関わってくるアンテナのつくり。
両者の長さ等を比べてみましょう。
◇標準長
標準でついているアンテナは伸縮式のロッドアンテナ。
本体が長く大きい分、SEG CLIPに軍配が上がりますね。
具体的な長さと太さは以下の通りです。

⇒ SEG CLIP
 ・長さ 8.3mm/太さ 3mm
⇒ ちょいテレ
 ・長さ 5.4mm/太さ 4mm

◇最大長
SEG CLIPの方はあまり伸びず、最大長まで伸ばすと今度はちょいテレの方が長くなります。

⇒ SEG CLIP
 ・長さ 11.5mm
⇒ ちょいテレ
 ・長さ 13.6mm

実際に使用するような状態で置いてみるとこうなります。

なお、ちょいテレの方のロッドアンテナは完全にフレキシブルに稼働しますが、SEG CLIPの方は90度単位で止まるようになっています。
任意の角度で止めておきたいという場合にはちょっと注意が必要かもしれません。

……と。
外観の違いはこれくらい見ておけば十分かな。

おまけ
あとは特に関係ないけど何となく載せておきます。
◇動作時LED
細かいところですが、USBに挿した状態で点灯するLEDの色が違います。
バッファロー社は青色でアイオーデータ社は赤色……。

お互い逆だったら社のイメージカラーに合ってたのにね。

◇USBコネクタ内
これもホントに細かい部分ですが、コネクタ内のカラーも違っていたりします。
SEG CLIPは本体カラーの白とは逆の黒を使っていました。

せっかく延長ケーブルのカラーも白で統一したんだから、ここも白くすればよかったのに……と今一歩感があります。

……まぁ、こんなところですね。

 
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改訂記録
2007. 09. 02 : ページデザインを一新
2007. 01. 06 : 付属品と本体の詳細を追加
2007. 01. 04 : 初版掲載
 
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